テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。
テレワークは、働く場所によって、自宅利用型テレワーク(在宅勤務)、移動中や移動の合間に行うモバイルワーク、サテライトオフィスやコワーキングスペースといった施設利用型テレワークのほか、リゾートで行うワーケーションも含めてテレワークと総称しています。
在宅勤務
自宅を就業場所とする働き方。通勤時間の削減、移動による身体的負担の軽減が図れ、時間の有効活用ができる。
モバイルワーク
電車や新幹線、飛行機の中等で行うもの、移動の合間に喫茶店などで行うものも含み、業務の効率化に繋がる。
サテライト/コワーキング
企業のサテライトオフィスや一般的なコワーキングスペースで行うもの。企業が就業場所を規定する場合も、個人で選択する場合も含む。
ワーケーション
リゾートなどバケーションも楽しめる地域でテレワークを行うこと。ビジネスの前後に出張先などで休暇を楽しむブレジャーも含む。
テレワークに必要なのは、①基本方針の決定、②ルール・制度の見直し、③環境の整備、④意識改革・コミュニケーション、です。
テレワークの導入方法
テレワークの導入方法については、コロナ禍によりアプローチがかなり変わりました。現在は、特に中小企業の方々にはツール先行型をお勧めしています。簡単なルール(労働時間管理や費用負担等)を決めて、ツールを入れ、トライアルとしてテレワークをやってみて、その結果をみてルールを改善していく方法です。最低限必要なツールであるPCやクラウドサービスを準備し、やれるところからやってみてはいかがでしょうか。また、クラウドサービスは最初は無償版で構いません。メール、WEB会議ツールと、ファイル共有ツール、さらにはメールよりも気軽に声をかけられるチャットツールがあれば十分です。
WEB会議ツールには、zoom、Teams、Webex、Google meetなどがあります。利用時間の制限などがあるものの、全て無料版が提供されており、専用アプリやブラウザーで接続できるので、メールアドレスなどを登録してインターネット回線さえあれば利用できます。色々試してみて何を本格導入されるか決めていただければと思います。
ファイル共有ツールには、DropBox、Googleドライブ、box、OneDrive、Kintoneなどがあげられます。こちらも多くは無料版が出されているので、まずはサインアップして使ってみていただくことが第一歩です。
なお、セキュリティ事故の半分を占めるヒューマンエラーを防ぐよう意識づけの機会を設けるとともに、解り難いパスワードを用いる事やPCやスマートフォンの紛失、メールの誤送信などに注意してください。また、個人情報を含むデータなどは個別管理を行い、安易に外に持ち出さないようにすることも重要です。
テレワークをやる日、やることを決めて、まずはやりたい人からやってみる。やってみて不都合なことがあればひとつずつ解決していけばよいでしょう。
現在テレワーク導入を検討している企業は、テレワークを導入しメリットを得た企業の例を参考にするのがおすすめです。
テレワーク導入により、「労働生産性が向上した」「従業員満足度が向上した」という企業は多いです。
実例を知ることで、自社にはどのようなテレワーク形態が合っているのか見つけやすくなるでしょう。
このサイトでは、テレワーク導入を公表している企業の事例やテレワークが求められる背景、さらにはテレワークを導入する際の流れや注意点をメリット・デメリットとともに紹介します。